REPORT VOL.02
ほっぺるランド志村坂上(東京都)
東京・板橋。子どもたちの元気な声が響く園に、
「ぴあののたね」プロジェクトのピアノが届きました。
ピアノを彩る絵が生まれたきっかけは、子どもたちが口ずさんでいた一曲の歌。
小山先生に、その時のことと、日々の子どもたちの姿を伺いました。
きっかけは、前の年の5歳児クラスが発表会で歌った『ありがとうの花』でした。
「劇や歌を、下のクラスの4歳児・3歳児が真似する姿があって。そこから『ありがとうの花』を口ずさむようになったんです」。その様子を受けて、川上先生の呼びかけで絵を描いてみることに。「描きたい子は描いていいよ、という形で、自由に描いてもらいました」。
描いている子はもちろん、描いていない子までもが歌っていたといいます。「違う遊びをしながら『ありがとうの花』を歌っていて。音楽を通して繋がって、絵にも繋がって作った作品なのかな、と思います」。
この園に来て2年目の小山先生。日々の中で成長を感じるのは、友達への思いやりが育ってきていると感じる瞬間だといいます。
「泣いている子がいたら、すぐ近くに行ってティッシュを渡して涙を拭いてくれたり、優しく声をかけてくれたり。そんな姿に成長を感じます」。
もうひとつは、身のまわりを整えること。「みんなで使うトイレのスリッパやゴミ箱が汚れていたら、気づいて片付けられるといいね、と伝え続けてきたんです。それを自分から意識して、『できたよ』『綺麗になってるよ』って教えてくれる。まだ2ヶ月ですけど、成長を感じています」。
届いたピアノを初めて見た時のことを、小山先生はこう振り返ります。「感動しました。ピアノに絵が描いてあるのを初めて見たので、すごいなと思って、びっくりして。これで歌を歌ったら、もっと楽しく歌えるだろうなと思いながら見ていました」。
ご自身が子どもの頃には、こうしたピアノを見たことがなかったといいます。「普通のグランドピアノやキーボードだったので、絵が描いてあるピアノがこの世にあるんだ、と思いました」。
これからこのピアノが、園でどんな存在になってほしいか。「誰でも弾きたくなるピアノ。子どもはもちろん、大人も弾いて楽しいと思えるピアノで。自然とピアノの音が聞こえたら、子どもたちが『何?』って寄ってきて、一緒に歌える。そんな姿になっていったらいいのかなと思います」。
「子どもたちも『このピアノあるんだよ』って。これから先、小学校に行っても『あのピアノで歌ってたんだよ』と伝えられるといいのかなと思います」。